カーソルの下のラブレター
“ここのパソコン動くの遅いよー”
とりとめのないひとこと。
シャーペンを走らせて、ため息。
そんなことをしていると、砂時計が矢印に変わって、あたしはマウスを握った。
面倒な課題なんかさっさと片付けて、インターネットで遊びたい。
そのまま、自分の落書きなんて忘れて。
週1の技術はやっぱり憂鬱で。
けどパソコンでもやってる方が、木材やら何やらで本棚を作ろう! みたいなのよりはマシかな、とも思ったり。
要するにあたしは技術がキライで。
だけど、その日は。
あっ、と、息を呑んだ。
“そうだね
ってか、暇”
あたしの落書きの下に返事が、丁寧な筆跡で書いてあって。