運命
バン

そんな効果音とともに、着替えが終わった生徒達が更衣室からでてくる。

女子用更衣室からなぜか男子用の制服を纏った人物がでてきた。

何故、女子更衣室から男子がでてくるのだろう?


細い身体付き、白い肌、紅い瞳。


ここまで言えばお分かりだろう、更衣室から出てきたのは男子用の制服を纏った少女、紅光だ。


「「出てきたわよ!!」」

光の周りは、女子生徒にうめつくされていた。


ひとりの少女は、恥ずかしそうにタオルを渡そうとする。

ひとりの少女はどさくさに紛れて抱き着こうとする。

その光景を冷静に眺める。
そして内心では、毎日毎日繰り返される光景に深いため息をもらしている。



「(ハァー、飽きないなぁこいつら、

さてどうやって逃げるか)」

囲まれて身動きができない状態。



パンパン


?「は〜い、みんなどいたどいた。」

手を叩く音とともに透き通るような声が聞こえた。


一斉に少女達の目線がそれた、そして音がした方向に目線が移る。




「月お姉様よ!!」

「月お姉様がいらっしゃたわ」
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