モノクロの音色よ鮮やかに響け
川畑は音楽をかけなかった。
それが、深刻さを表しているようで怖かった。

「お前、センターに所属してないそうだな?」
やはり、そうだ。
「…辞めたんです」
「何故?」
「それは…私の問題です。センター長さんとは、話がついてます」

本当の事を言うと、喧嘩した。
センター長の大滝さんが、川畑に何て話したかわからないけれど、きっと私を良くは言わなかっただろう。

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