溺愛主義



「ほら、学校行こう?ずっとこのままじゃ遅刻しちゃうよ」



そう言えば、智也は腕を解いてくれる。



それがどうしても寂しくて、振り切るように歩き出した。



「まったく、そういうことは彼女さんにしてあげてよね」

「オレの彼女は綾芽だけだって!つか綾芽以外はお断り!」

「私は彼女じゃなくて幼馴染みでしょっ!」





愛を告白され続けて十余年。


今日もまた、私は好きな人をフり続けています。



< 7 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop