溺愛主義
SIDE*T
オレの家から綾芽の家まで約一分。
そこからオレたちの通う白帝南部高校までは約20分。
近いとは言えない距離だけど、綾芽と愛を育むには短すぎる。
だってオレは業後部活があるけど、綾芽は帰宅部。
必然的に帰りは別々になるわけで。
「あー……部活辞めよっかな」
「へっ!?いきなりなんで!?」
いや、冗談だけど。辞めないけど。
つか驚くマジ可愛いな!
へっ!?て時にぴょんって跳ねたぞ、コイツ。
あー、もうマジで可愛すぎだろ!