Tricksters




やっぱ、コイツに本心語るなんて危険すぎる。


「じゃ、俺たち帰るからな。一夜を共に過ごした仲だ。
これから、よろしくな」


所長は、無理やり俺の手を握る。

骨ばっていて、ガッチリした手だ。


部屋から、目が虚ろな三人が出てきて、いそいそと自分の靴を履く。


ってか、この三人
人間だ。

あれだけ飲めば、このダルそうな歩き方が普通なんだ。

俺も、頭がいてぇし
クラクラする。


所長とユカリさんは、人間じゃない。

なんで、そんなに爽やかなんだろう



まあ、深く考えないほうが身のためだ。








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