ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
マスターはおっとりした
温厚な男の人で、店の
雰囲気もいい。


マスターと雑談でもして、
気分転換しよう。


そう決めて、会社を出ると
まっすぐにその店に向かった。


中に入るとまだ早い時間
だからかお客は少なくて、
あたしはカウンターの
真ん中に陣取る。


好きなマティーニを
オーダーして、口をつけて。


マスターに『けっこう
久しぶりだね?』って
言われたから、『そうですね』
と返していた、その時だった。


カランカランと呼び鈴が
鳴って、店内に新たな客が
入ってきたことを告げる。


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