ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「やめて―――…」



あたしはそんなこと、
望んでない。


あたしは、柚木クンの言う
ような女じゃ、ないんだから。



「離してっ……!」


かすれる声で叫んで、
あたしは力一杯柚木クンの
手を振り払った。

と同時に、転げ落ちるように
高い椅子から降り、下に
置いてた荷物を掴む。


「あ、ちょっとっ……!」


制止の声を聞かずに、一目散に
出口のドアを飛び出した。




少しでも早く、彼の元を
離れよう。

これ以上、あたしの心が
グチャグチャに壊されない
うちに。


ただそれしか、
頭になかった――…。





     ☆☆☆☆☆


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