ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「え? うん、そうだけど?」


振り返って答えつつも、
奈々はキョトンとした表情。


続いてあたしが『どうして?』
と尋ねると、柚木クンは
抑揚のない声で、


「……いえ。仲がいいん
だなと思って」


「…………は?」


「何でもないです。

それじゃ、お疲れ様でした」


ポカンとするあたし達を
その場に残して、柚木クンは
サッサと角を曲がり姿を
消してしまう。


あたしと奈々は顔を見合わせて、


「何、あれ?」


「……さぁ?」


と、首をひねった……。





     ☆☆☆☆☆


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