ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「ということは……」


呟いたのとほぼ同時に、
あたしの隣で柚木クンが
ムクリと起き上がった。


そして、寝起きとは思え
ない落ち着き払った顔で、
上半身だけを伸ばして
サイドボードに置いて
あった彼のバッグを掴む。


中から携帯を取り出すと、
ボタンをピッと押して音を
消した。


「アラーム……?」


電話やメールじゃなかった
ようだからそう聞くと、
彼はコクリと頷いて、


「7時のアラーム。

あ、ちょっと静かにしてて。
今からモーニングコール
しないといけないから」


「――――は?」


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