ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
でも柚木クンなら、簡単に
バレるようなヘマはしない
だろう。


彼のしたたかさはもう身を
持って知ってるから、その
点はそう思えた。


――それならあたしも、
何も知らないフリをして
普通に過ごしてればいいの
かもしれない。


そんな考えもないわけでは
ないけれど……
でも心は、どうしてもそう
すんなりと割り切ることは
できなくて――…。




心ここにあらずな状態で
適当に周囲と会話しながら、
おざなりに仕事をしていた
午後を少しまわった頃だった。


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