ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
さっきまでは、別にごく
普通だった。

人事総務には書類提出に
行っただけなのに、一体
どうしたんだろう?


「えっ? あ、な……何が
ですか?」


ピクッと肩を震わせて、
ぎこちなく返事する雅絵。

あたしはますます眉間を寄せて、


「いや……なんか様子
おかしいから。

人事で何かあったの?」


「え……いえ、特に何も……」


雅絵がたどたどしく答える
声に、電話の音が重なる。

――あたしのデスクの、
内線が鳴っていた。


「あ、ゴメン」


雅絵に短く謝って受話器を
取ると、電話の相手は
大竹課長だった。


『ああ、里中』


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