ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
だけど一週間経って、心も
少しだけ落ち着きを取り出した。
だからとりあえず拓巳の
ことだけは、話して
おこうと思って。
あたしから飲みに誘った
居酒屋で突然『拓巳と
別れたんだ』と聞かされた
奈々は、こぼれんばかりに
目を真ん丸にして、
「えっ、なんでっ!?
もしかして、あたしが倦怠期
じゃないかなんて言ったから!?」
「違うよ。奈々は無関係
だから心配しないで。
そうじゃなくて……」
「じゃ、どうしてよ?」
「………浮気されてた。アハハ」
情けない気持ちをごまかす
ように、渇いた笑いと
一緒にそう告げる。
_
少しだけ落ち着きを取り出した。
だからとりあえず拓巳の
ことだけは、話して
おこうと思って。
あたしから飲みに誘った
居酒屋で突然『拓巳と
別れたんだ』と聞かされた
奈々は、こぼれんばかりに
目を真ん丸にして、
「えっ、なんでっ!?
もしかして、あたしが倦怠期
じゃないかなんて言ったから!?」
「違うよ。奈々は無関係
だから心配しないで。
そうじゃなくて……」
「じゃ、どうしてよ?」
「………浮気されてた。アハハ」
情けない気持ちをごまかす
ように、渇いた笑いと
一緒にそう告げる。
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