ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「そんなに言うなら奪ってやる。

美咲の全部、オレが貰うよ。
後で後悔しても、返して
やらないから」


甘い声で囁いて、柚木クンは
少しだけ腕を緩めると、
片手であたしのアゴをとった。


クイッと上を向かされ、
至近距離で彼と瞳が重なる。


「―――いいの、美咲?」


逃げ道はないよと、最後の
確認とばかりに問いかける声。


「……そんなの………」


……そんな質問、今さらだ。


「後悔するかもなんて
思ってたら、来ないわよ」


ほんの少し速い口調で、
でも、しっかりと答えた。


早口になったのは、
緊張してるからじゃない。

柚木クンの温もりに触れて、
あたしの心と体が、
声もなく喜んでるから。


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