ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「おはよー美咲!
昨日忙しかった~?」


入口前の廊下で奈々と
出くわした。


いっそ奈々に任せられたらな。


でも昨日の件に関しては、
あくまであたしが対応
上司になるから無理。


「忙しかったよ。
……色んな意味で」


「は? 何、色んな意味って?」


「………何でもない」


げんなりと肩を落としながら、
怪訝な顔をしてる奈々と
オフィスに入る。


オープンな広いスペースに、
チームごとに向かい合う
形で並ぶ机。


あたしの席とは隣の島になる
奈々チームの席に、アイツは
涼しい顔で座ってた。


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