執事の恋人~召しませ。お嬢様~
一度でも心を重ねたコトができて、岩木先輩は満足しているから?



私はまだ、あの夜だけしか…
それも酒の酔いに任せてでしか、斗希と心を重ねていない。



私が先輩に抗議しようとした刹那。



岩木先輩の瞳から大粒の涙が溢れて来た。



「・・・俺はまどかを忘れたい…。俺の目の前で誰かのモノになれば…諦めがつく」



「・・・」



感情の波に飲まれた先輩は自分で涙を拭くコトさえできない。


頬を伝う涙は止め処がない。


私の瞼の奥を熱くさせてゆく。



私は心の奥底からこみ上げる感情を抑え、自分では涙を拭えない先輩の代わりにそっと、指で涙を拭う。





-------私は先輩の恋情を受け止めた。






< 217 / 300 >

この作品をシェア

pagetop