執事の恋人~召しませ。お嬢様~

* * *


「就寝前のミルクでございます」


昨日から生理になってしまい、夜伽は中断。


就寝前には人肌に温めたミルクを飲むのが習慣だった。

今夜は珍しく、芙紗子さんではなく斗希が運んできた。



「ありがとう。斗希」



斗希は紳士的な口調と動作で卒なく、私にミルクの入ったマグを渡す。






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