執事の恋人~召しませ。お嬢様~
「では私はこれで…放課後…お迎えに上がります…」



斗希は私に会釈して先に…階段を降りて行った。



遠くなってゆく斗希の背中をいつまでも見つめる。



斗希は昔の斗希じゃない・・・


背丈も力も…そして振舞いも…皆違う。



斗希に振り払われた手が痛む。


立場は十分…理解しているつもりなのに…



私はーーー・・・


私の知らない斗希を知る女性たちに嫉妬している。



私にとって斗希は・・・!?
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