執事の恋人~召しませ。お嬢様~
次の休み時間。



私は斗希の教室を尋ねた。


「どうされました?」
いつもの執事口調の斗希。


でも私をお嬢様とは呼ばなかった。
この学園では斗希は私との主従関係を隠しているらしい。


「斗希…あなたは私の執事でしょ?執事なら執事らしく…振舞いなさい!」


私はワザと周囲に聞こえるように声を張り上げる。



「・・・」
周囲はザワついているのに…
斗希一人は冷静に表情を変えない。



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