執事の恋人~召しませ。お嬢様~
斗希にエスコートされて、私は大広間に入った。



大広間に居た来賓者たちが一斉に私を見つめる。



私の誕生日を祝う為にお爺様が招待した人たち。


でも、彼らは唯、お爺様の義理で来ただけ。
誰一人、私の誕生日を心から祝う人なんて居ない。



本音をひた隠しした人たちに私はウレシそうに微笑む。



お爺様の隣に立ち、私は初めて大久保様に会った。


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