執事の恋人~召しませ。お嬢様~
いつもの斗希に戻ってひと安心。



斗希は私の右手を引いて私を教室まで送ってくれた。


長身に整った顔、頭脳明晰で優しい斗希。


彼は『学園の王子様』と言われていた。


そんな王子様を従えて歩く私。


誰もが驚き、羨望の眼差しを向ける。


私の心は優越感で満たされた。


ーーー斗希は私のモノ。


だから誰にも渡したくなかった。
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