おかしいよ
お風呂あたし入るねー
と上機嫌のまま
風呂へ向かった娘
「梨、食べる?」
リビングに残された
俺と妻の香苗がお皿に盛った
梨を差し出してきた
おう、と言いつまようじを受け取り
梨にさして口へほおりこんだ
綺麗な淡い黄緑の皮に
透明感溢れるみずみずしい梨は
やはり見た目だけじゃなく
美味しくてついつい2個目に手がのびる
「美味しい?その梨」
「なかなか、」
「そっか、じゃあたしも貰おっ」
ぱくりと香苗は食べると
「..何?」
ジイーッと俺の方を見て
にまにましている
妻と娘、やっぱにまにま顔まで似てる