ご主人様との甘い契約
私は黙って屋上までついていった。
何だろう?何かの相談かな?
「言いたいことって何?」
「うん、俺、
山村のことが好きだ・・・。」
え・・・・?
「高1の時から好きだった。でも、彼氏いるって聞いてショックだった・・・。それに今朝会ちゃうしさ・・。」
・・・それで、機嫌が悪かったんだ。
瑠衣の言った言葉がようやく分かってきた。
真田は、私にヤキモチ妬いていたんだ。
え?
ヤキモチ?
「真田が私の事を好きなのはうれしいよ。でも、私には好きな人がいるの。」
これが、私にとってできる限りの答えだった。
「わかってるよ。わかってる・・・。」
真田・・・。
ほんとにつらそう。
翔貴が言ってたことってこのことだったんだ。
翔貴は真田が私の事が好きって見抜いてたんだ。