割れた砂時計


『『お邪魔しまーす』』


響いたふたつの声。
唯は利樹も連れてきていた。


「私の部屋、上ね」


自分の部屋に案内する。
そして、お茶を用意した。


「おまちどうさま」


『ってか何!家きれいだし部屋広いし、お嬢様かよ!』


いきなり唯があーだこーだ言うから、びっくりした。


『なんか、あがって悪かったか、きれいだし…』


利樹まで。
……まったく、ただの普通の家なのに。


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