闇を纏う(恋愛ミステリ)
放課後のパソコンルーム

室内は純ひとりだった

カバンの中から取り出したプラスチックケースを見つめる

殺し屋は知らないと言っていた
たぶん本当だろう

いったい何が入っているんだろう?

こんな小さな物の為に、沢山の命が失われた


「純!」
教室の入り口から遥香が顔を出す
純は慌ててプラスチックケースをカバンに戻した

「びっくりした〜。なに?」
遥香はニヤニヤしながら
「純こそ何してたの?」
「ちょっと文化祭の事で調べたい事があって・・・」
「ふ〜ん」

遥香は手を後ろに組みながら、純に近づいてきた
「もう調べ終わった?」
「ま、まぁ…」
遥香が手をポンと叩く
「じゃあさ、ちょっと付き合ってよ♪もう帰るだけでしょ?」
遥香が純の手を引く

(まいったなぁ〜)
仕方なく純は引かれるまま、後をついていく事にした
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