金髪執事と1つ屋根の下




話しただけで嬉しいって…。


……どんだけ俺に惚れてんだよ。







俺は胸に温かい気持ちを感じて無造作に髪を掻く。




前までは女なんかウゼェとしか思わなかったのに……アイツ。


藍に出会ってから…そんな風には思わなくなった。






………何なんだよ。






アイツの泣き顔を思い出すと胸が苦しくなる。



涙を止めてやりてぇってスゲェ思う。






アイツが笑うと俺まで笑えてくる。



今まで女の前で笑うなんて無かったのに。





俺……どうかしてるよな。







昨日暴力を振るわれて怪我をした俺に向けられたアイツの涙を見た時から………俺はおかしい。







俺は自分の変化に戸惑いを隠しきれなかった。








< 177 / 246 >

この作品をシェア

pagetop