可愛くない同居人。

でないのか、イライラした様子で電話をきった。


そりゃそうだ。

あの人は今仕事の時間だ。

でたらでたで問題である。


「もぉ、薫姉ちゃんの馬鹿」

「仕事中なんですから仕方ないですよ」


「あんたは仕事ないの?」


じーっと探るような瞳が僕を睨むように見つめる。


「僕は高校生ですので」

「こ、高校生!?」

「はい」

信じられないといった様子である。


「薫姉ちゃんのほうが絶対高校生に見える」


それはまぁ、いえてるかもしれないな。


怒って反論する姿が目に浮かび、思わず笑ってしまう。
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