可愛くない同居人。
舞さんは、うぅーと低く唸った後、観念したのかソファーにどかっと勢いよく座った。
「しょうがない、薫姉ちゃんが帰ってきたら、全部吐かせてやるんだから!」
「あなたは何しにここへ?」
あの人から、妹がいるとも、ましてや遊びにくるなどと一切聞いていない。
「可愛い可愛い妹がふらーっと姉ちゃんの家に来ちゃだめなの?」
「いや、べつにダメとは」
「お腹すいた!なんか昼飯作ってよー。えっと、凛だっけ?」
「・・・はい」
「さぁ、とびっきり美味しいご飯を作りたまえ!」
なんで僕が。
「薫姉ちゃんの可愛い妹がお腹すかしてんだぞー」
どこが可愛いんだ。
「早くしろー!」
生意気だ。