天神学園高等部の奇怪な面々Ⅷ
白神 月と枕投げの夜は更けて
「まいった…」

夕食の席についた出麼が、ゲンナリした表情で言う。

あの後ジャングルから戻ってきた彼女ら四人は、勝手な行動をとった為に生徒会長の月の逆鱗に触れた。

昼食抜きの刑&他の生徒が観光地を回っている間中、バスの床に正座の刑。

ジェノサイドされなかっただけでも有り難いと思いなさい、とは月の談話。

「足痺れてもう立って歩けないかと思っちゃったよ…」

食事を口に運びつつ、ふくらはぎを撫でるのは雛菊。

「せやなぁ…何で修学旅行まで来て正座せなあかんねん…何の修行やねん、これ」

八鶴もぼやく。

そんな中。

「僕は幸せでした…四六時中雛菊ちゃんの隣に座っていられるなんて…」

八鶴にしか聞こえない程度の声で、秋帆が至福の表情で言った。

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