君のためにできること
「優、そのメール・・・なつみだ。なつみだよ!りんご飴って、私が小さい頃、なつみとよく屋台で食べていたものなんだ。私の大好物なの・・・。ある時、なつみと大喧嘩したの。なつみが仲直りするために私に買って来てくれたものなの。大事な思い出なんだ。なつみだからこそ覚えていられる・・・」


なつきは、枯れる声で、一気にしゃべった。


「なつみ・・・。なつみ!なつみ、なつみ、なつみ・・・」


なつきは泣き止まなかった。
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