君のためにできること
冴えたやり方
なつきが入院してから三日たった。


俺は見舞いに行こうと思い、早朝から準備をしていた。


この三日間、ろくに食事も睡眠も取れなかった。


なつきに会わない時間が、とても寂しくて、心に隙間ができたようだった。


何度か、なつみのメールを見て、俺は複雑な想いが芽生えているのに気づく。


そういえば、なつきに誕生日のプレゼントを渡しそびれていた。


プレゼントは店に置きっぱなしになっているはず。


俺は店に電話した。店員は店のほうで預かっていると、そう伝えてきた。俺は、安心して、今日、取りに行くと伝えた。
< 34 / 95 >

この作品をシェア

pagetop