君のためにできること
なつきの見舞いに、シエルを連れて行くべきか、迷っている。


こんな話し、馬鹿げているからだ。


俺は、さんざん迷って、俺の従妹という設定にした。本当は真実を話すべきではあるけど、なつきが嫉妬しそうで嫌だった。


今日は、なつきにシエルを会わせる日。


俺は緊張していた。


病室の部屋をノックする。


「どうぞ!」


なつきの元気な声が聞こえた。
< 77 / 95 >

この作品をシェア

pagetop