君のためにできること
なつきの状態は良好の兆しが見えた。


病室には千羽鶴が置かれ、花も飾ってある。


絶え間なく、俺はなつきに愛情を注ぐように、花もその存在を誇らしげに保っている。


「なつき、空が綺麗だね」


寒空には、雪がちらついている。


「私、頑張る。優のために治ってみせる」


俺は、なつきにキスをした。ほんの少し、赤くなるなつきがたまらなく愛しい。


なつきを抱き、呟く。


「ずっとそばにいたい」
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