最低王子と小悪魔女
 時任君は練習の最中あたしに気付いたのか、休憩時間に入ってすぐ、ここに足を運んだのだろう。

 首にタオルをかけたまま、浮かんだ汗を拭うよりも先にと思って飛んできたら、こんな不愉快な現場を目撃したものだから、相当な勢いで怒っている。


 けどそんな怒気をものともせず、慎吾はいつものユルイ空気をまとったままだ。

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