揺れない瞳

央雅くんと私の曖昧な状態に右往左往していると、残念な結果と、信じられない申し出が一度に届いた。

『最終審査、最優秀はとれなかったよ。残念だったな』

大学の先生にそう告げられた時には、ほんの少し残念だったけれど、妥当な結果だと納得できた。
あんなに雑に仕上げてしまった作品が最終に残っただけで奇跡だし、いい記念になったから。最優秀を獲れなくても、悔しくはなかった。

けれど同じ日の晩に届いた芽実さんからのメールには、卒倒してしまうくらいに驚かされた。

展示されたウェディングドレスを見に行った時に知り合った、芽実さんからのメールには

『あの素敵なドレスを結乃ちゃんが着て、社内のショーに出てみない?』

初めて会った時に抱いた印象通りの軽快な文面に、言葉もなく見入ってしまった。



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