自殺衝動×愛されたい

泣き顔を見られた。


顔をあげると、彼の顔が

すぐ目の前にあった。


ひざを曲げて、私の背の高さに

合わせてくれた。


にっこり笑って、

彼の右手が私のあごに触れた。



優しい手つきに、

祐君も緊張しているのが、

何となくその行動から読み取れた。



もしかしたら私を安心させるために

わざとそうしてくれたのかもしれない。


優しいこの人なら、ありえる。


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