自殺衝動×愛されたい

あごにふれた指に力が入った。


「目 とじて?」

思わずドキドキして

ずっと目を開けていた。


だからハッとして

言われたとおり、目を閉じた。



その瞬間 視界が真っ暗になった。

何も見えない。



でも目をあけなくても、

確かに祐君がいることだけは分かった。


あごを、彼のほうへと引き寄せられた。

そして優しい感触が唇に伝わる。



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