自殺衝動×愛されたい

「…久しぶりにキスした。

 だから緊張したの!」


私も、この言葉を出すのが

精一杯だった。


今でも心臓がドキドキする。


一度ギューっと抱きしめてくれた彼は、


また何事もなかったかのように、

私の手をとった。


「家どのあたり?帰ろうか。」


結局このナンパ師は、

私が嫌がるようなことはしてこなかった。
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