自殺衝動×愛されたい

すぐに唇は離れた。

「……。」

目の前にある顔は

私の顔をのぞきこむ。



「泣き顔も可愛いじゃん。」


そう言って笑いながら、

頭を撫でてくれた。


舌をいれてくるようなことはしなかった。


彼との初キスは、

優しいバードキスだった。



「もっとしたかった?」


祐君がからかっているのが分かる。

たぶん照れ隠しだろう。
< 46 / 51 >

この作品をシェア

pagetop