ポーカーフェイスとあまえんぼ


「………。」


沈んでいる私に、


「♪」


満足げな表情の葵くん。


「千里さん、どうぞ。」

「……ほんと、ごめんね。」





あろうことか、レジでお金が足りないことに気付き、
葵くんに立て替えてもらった。





ほんと、情けない。


「返さなくて、いいですよ♪」


さっきから上機嫌の葵くん。


「駄目だよ?!」


それ、お昼代より高いからね?!


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