ポーカーフェイスとあまえんぼ
自分の番号とアドレスを写して、玄関先で待っている葵くんに渡す。
「はいっ!!」
「ありがとうございます。」
「こっちこそ、送ってくれてありがとね。」
私は葵くんにお礼を言い返した。
「あれは、当然だから……、」
「当然でもっ!!
ありがとう。楽しかったよ。」
「いや……、」
「じゃあ、そろそろ。」
「あ、おやすみなさい。」
「おやすみ。」
私は葵くんの後ろ姿を見送って、家に入った。