あたし限定。


「舞胡ちゃん、次世界史だったよね?」

「あ~、そうだね~。
あの先生の話聞いてると眠くなる」

「分かる!しかも一人コントしてるみたいだし」

「あはははっ!!
梨空ちゃんだって一人コントよくするじゃん」

「してません~!!断じてしてない!!」

「してるからね?うん、してるよ」

「舞胡ちゃんには言われたくなーい!!」


そこに、
世界史の先生が入ってきた。


「でわっ、はじめまーす」


授業が始まれば、
さっきまでの賑やかさは一瞬にして消え去る。


聞こえるのは、
黒板に書くチョークの音と、

ノートに書くシャーペンの音。


それから、
一人コントをする先生の声。


舞胡ちゃんの言う通りで、
やたらと眠くなる。


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