手の平から



この人は知っていて聞いてるんだ。
もうこれ以上思い出したくない………



私は込み上げてきた涙を堪えるためにいつものように手の平をつねった。




そうすればおさまるはずだから………




でも目を閉じたら涙が今にも溢れそうだ……
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