手の平から



「食べた後すぐは息ができなくて死ぬかと思ったわよ。」



そんな風に呑気に言うお母さんはいつもの私のお母さんだった。




「そちらは?」


お母さんは相沢を見た。


「え……あ、大学の友達…」
「相沢 尚です。」


相沢はお辞儀した。
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