愛してるんだよ。
『お前と話すと調子狂う』



「そういう奴も時には必要だって。気張ってばっかは体に毒だ…言えよ、弱音。」



言うまで、どかないからなと言って腕を組むバカ。



少し迷って…ポツリと零した。



『…一葉の事、好きじゃない…って言えば嘘になる。けど、違う。俺も言えない…今は…な。言える日が来たとしてもお前が言った通り、怖くて言えないかもしれないな。』



言えない…一葉の為だなんて虚言だ。



自分が他人に愛されてる自信がないから、言えないだけだ。



だから、人との間に壁を作るんだ…



「野郎同士でこんな話気持ちわりーな」



『…てめぇが妙に乙女チックだからだろが』



「好きな奴に触れるのにドキドキするのは普通だろ!?」



『ドキドキとか言うな!!キモイ!!』

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