愛してるんだよ。
『見分け、つきます?』



「目を開けたらつくぞ」



『?』



「目の色が違うんだよ。それに、もう少し大きくなれば普通に見分けられるだろ」



『本当ですか?』



「自分の子だからな。」



微笑みながら、赤ちゃんに手を伸ばすサツキさんを見て、綺麗だと思った。



美人ではあるけれど、そうじゃなくて…



とっても“キレイ”に見えたんだ



それはきっと、母親の優しさがそう見えた瞬間だったのかもしれない。



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