総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】

必然?偶然?

目が覚めると、あたしは真っ暗な

倉庫のソファにいた。

「目が覚めたか」

おいおい、ちょっと登場早すぎないか?

もっとこう、普通だったら

周りを見て、誰もいないこと

確かめたりするんじゃない?

「おい、聞こえてんのか」

誰かいたけど。

「オイこら、ブス」

「・・・。今のは聞き捨てならん」

「聞こえてんじゃねーか」

このあたしに、失礼な言葉をぶつけてくるのは、

あたしが寝かされていた、長ソファと無駄に長い

テーブルの向こうに設置されているソファに座る、

・・・・・・・ハゲ。

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