幸せの滑走路
「ごめんなさい.....。ごめんなさい.....。こんなあたしじゃ嫌われて当然だよ.....ね...」
「そんな事思ってたの?」
後ろからの声に私はびくっと肩を震わす。
「驚かせてごめん。でも追い掛けなきゃって思ったんだ。俺、馬鹿だから羅夢ちゃんがどうしてそう思うのか、今泣いているのか、んな事言ったのか分からない。ちゃんと聞かせてほしい。俺のせいならなおさら。」
宥めるような言い聞かせるような彼の言葉に私は溢れる涙を抑えきれなかった。
そんな私の頭を彼はそっと撫でた。そしてゆっくり囁いた。