【続編】長男のカゴ
その近野さんが会社に戻ってから善とまとめられた世界経済の勉強。



「怜はムリしなくていいから」

「一応武器がないと怖いっていうか…」

「そう?」

「善と一緒に頑張る」

「やる気じゃん」

「だって近野さんにも一生懸命教えられちゃうし…。雷さんは服まで用意してくれて…」



後に引けないよ。



せめて善に恥をかかせないように頑張らなきゃ…。



「怜、こっち向いて?」

「なに?」

「キスしたくなった…」



あぅぅぅ~…。



触れるだけじゃないキスってのは恥ずかしいし苦しいけど…気持ちいい…。



善に食べられてしまいそうだ…。



「長いっ…」

「離したくなくなんだもん…。1日キスしてたい」

「そんなっ…ムリじゃないかな…」

「こっち向け」

「ヤダ!!もう恥ずかしくてヤダ!!」

「カワイイ~」

「かっ!?」

「隙あり」

「んんん~っ!!」



自分が自分じゃなくなってしまう…。



これって善に翻弄されてるんだろうか…。



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