【続編】長男のカゴ
だけど俺は行かなければならない…。



このままなんて絶対ダメだって頭ではわかってるのに…。



時間が邪魔をする…。



「善のケータイじゃん…」

「お前が持ってて。連絡とれるように…。余計なもん入ってねぇからさ」

「善はどうするの?」

「新しいの買うから。だからマック達にもヨロシク伝えてくれ」

「善…あたし…」

「俺、帰って頭冷やす。そしたら連絡するから。怜のこと、信じたいのに信じられないとこあって…。ごめん…時間だから…」

「あたしはどうしたらいいの!?あたしも連れてってよ!!あたしっ…善とはなれたくない…」



こんな怜は初めて見た。



泣いてすがりつくなんて、いつもの怜じゃ絶対しないこと。



困ったな…。



カワイすぎて連れて帰りたい…。



「キスしよ」

「ヤダ!!善が行っちゃうっ…」

「すぐ戻るから。もう…誰にもさせねぇで…俺だけにしか…」

「うんっ…」



久しぶりのキスは怜の涙の味がした。



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